い・ろ・は・す(富士山麓)完全ガイド——硬度41mg/L・静岡県産軟水と全採水地の成分比較
「い・ろ・は・す」という名称は、全国複数の採水地で製造されたそれぞれ異なる天然水に付けられたブランドです。その中で「富士山麓」採水品は、静岡県・富士山麓から汲み上げた硬度41mg/Lの軟水——採水地ごとに硬度が27〜71mg/Lの幅で変化するシリーズの中で、中間的な硬度位置にあります。

「いろはす 富士山麓 硬度」「いろはす 富士山麓 成分」の検索クエリが観測されており、同ブランドの他の採水地との違いを求める声が多くあります。この記事では、い・ろ・は・す(富士山麓)の成分データ、富士山麓の地質特性、白州・えびの・阿蘇との採水地別硬度比較を解説します。
い・ろ・は・す(富士山麓)基本データ
日本コカ・コーラ公式が公表する成分値は以下のとおりです(公式表示は100mLあたりの値。ここでは1Lあたりに換算)。
| 成分 | 含有量 |
|---|---|
| 硬度 | 41 mg/L |
| カルシウム(Ca) | 11.0 mg/L |
| マグネシウム(Mg) | 3.2 mg/L |
| ナトリウム(Na) | 9.2 mg/L |
| カリウム(K) | 1.3 mg/L |
硬度41mg/LはWHO(世界保健機関)飲料水ガイドラインの軟水分類(0〜60mg/L)に収まります。南アルプスの天然水(硬度30mg/L)や白州(27mg/L)と比べるとわずかにミネラル感がある一方、阿蘇(71mg/L)のような明確な重みは出にくい、中間的な口当たりが特徴です。
日本のほとんどの軟水と同様に、炊飯・コーヒー・日本茶の抽出でも馴染みやすい、クセの少ない性質です。
富士山麓の地質——玄武岩を主体とする火山性地層
い・ろ・は・す(富士山麓)の採水地は、静岡県・富士山麓です。富士山は玄武岩を主体とする成層火山で、産総研(地質調査総合センター)は「富士火山の噴出物は主に玄武岩からなり」、玄武岩質安山岩・安山岩・デイサイトは限られた噴火ユニットに極少量伴うにすぎないと説明しています。
い・ろ・は・す(富士山麓)は、この富士山麓を採水地とする天然水です。
い・ろ・は・す採水地別 硬度比較
「い・ろ・は・す」ブランドは複数の採水地で製造されており、採水地ごとに硬度・成分値が異なります。以下は主要採水地の比較です。

| 採水地 | 都道府県 | 硬度 | 分類 |
|---|---|---|---|
| 白州 | 山梨県 | 27 mg/L | 超軟水 |
| えびの | 宮崎県 | 33 mg/L | 超軟水 |
| 富士山麓 | 静岡県 | 41 mg/L | 軟水 |
| 阿蘇 | 熊本県 | 71 mg/L | 軟水 |
同一ブランド内で「どの採水地を選ぶか」は、水の味や用途によって変わります。炊飯やミルク調乳など軟水を優先する場合は白州・えびの、やや存在感のある口当たりを好む場合は富士山麓・阿蘇が選ばれやすい傾向があります。
成分データ詳細
カルシウム(11.0 mg/L)
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です(食品表示基準 別表第11)。い・ろ・は・す(富士山麓)1L中のカルシウムは11.0mgです。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の推奨量は18〜29歳男性で800mg/日、同女性で650mg/日です。1Lを飲んだ場合の寄与率は男性で約1.4%、女性で約1.7%に相当します。水単体では1日の必要量を補うことはできないため、食事からの摂取が主体となります。
マグネシウム(3.2 mg/L)
マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です(食品表示基準 別表第11)。い・ろ・は・す(富士山麓)1L中のマグネシウムは3.2mgです。
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の推奨量(18〜29歳男性:340mg/日、同女性:280mg/日)に対する寄与率は、男性で約0.9%、女性で約1.1%です。
ナトリウム(9.2 mg/L)・カリウム(1.3 mg/L)
ナトリウム9.2mg/L、カリウム1.3mg/Lはともに低い値です。日常的な水分補給において塩分摂取を気にする方にとっても、この値帯は選びやすい水準です。
い・ろ・は・す(富士山麓)とサントリー南アルプス天然水の比較
「い・ろ・は・す(富士山麓)vs サントリー天然水(南アルプス)」の比較ページへのアクセスが多く観測されています。どちらも国産の軟水ですが、採水地が異なり、公表されている成分値にも違いがあります。
| 項目 | い・ろ・は・す(富士山麓) | サントリー天然水(南アルプス) |
|---|---|---|
| 採水地 | 静岡県・富士山麓 | 山梨県・南アルプス |
| 硬度 | 41 mg/L | 30 mg/L |
| カルシウム | 11.0 mg/L | 9.7 mg/L |
| マグネシウム | 3.2 mg/L | 1.5 mg/L |
| ナトリウム | 9.2 mg/L | 6.5 mg/L |
| カリウム | 1.3 mg/L | 2.8 mg/L |
両商品の成分を比べると、富士山麓は硬度・カルシウム・マグネシウムがいずれも高く、南アルプスはカリウムがやや高い。味の印象については個人差がありますが、硬度・マグネシウムが高い富士山麓のほうが南アルプスよりもわずかに「存在感のある口当たり」と感じる方が多い傾向があります。
商品データ
まとめ
い・ろ・は・す(富士山麓)は、静岡県・富士山麓を採水地とする硬度41mg/Lの軟水です。白州(27mg/L)・えびの(33mg/L)より若干硬度が高く、阿蘇(71mg/L)よりは低い、シリーズ内で中間的な位置にあります。
カルシウム11.0mg/L・マグネシウム3.2mg/Lの含有量は、1日の推奨量に対してそれぞれ約1〜2%程度の寄与にとどまります。日常的な水分摂取の一部として位置づけながら、食事との組み合わせでミネラルを補うのが適切です。
MIZUNOMOのデータベースでは、採水地別・硬度別の条件で天然水を比較できます。
参考情報
監修・運営: 水野亮人(みずの りょうと)
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