アサヒ「天然水 白湯」4年で7,300万本突破——9月リニューアルで電子レンジ対応へ
※ アサヒ おいしい水 天然水 白湯(PET475ml)は現在MIZUNOMOのDB未収録です。
アサヒ飲料の「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」が2026年9月15日、大幅リニューアルを迎えた。2022年10月の発売から約4年で累計出荷本数7,300万本(2026年7月末時点)を突破。今回の刷新では、消費者から強く要望されていた電子レンジによる再加熱対応が実現した。

2026年9月リニューアルの内容
今回の主な変更点は電子レンジ対応だ。従来モデルでは安全上の懸念からボトルごとの電子レンジ加熱を不可としていたが、アサヒ飲料は安全性の検証を経て再加熱を可能にした。パッケージには容量別の加熱時間を明記しており、利用者が迷わず操作できる設計となっている。
475mlサイズには不織布素材の保温ラベルを採用。液体の冷め方を抑制し、外出先でも温かい状態をより長く保てるよう工夫されている。
リニューアル後の主要スペックは以下のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月15日 |
| 容量 | 475ml(PETボトル) |
| 電子レンジ加熱 | 対応(容量別の加熱時間をパッケージに明記) |
| 保温ラベル | 475mlサイズに不織布素材採用 |
| 原材料 | 天然水のみ |
発売4年でロングヒットに——累計7,300万本の軌跡

2022年10月の初登場時、同製品は冬季限定商品として発売された。ところが出荷数は計画の約3倍を記録し、「冷めたら温め直したい」「夏でも飲んでいる」という消費者の声が相次いだことから、アサヒ飲料は通年販売への移行を決断。以来ロングセラーとして出荷本数を積み上げ、2026年7月末時点で累計約7,300万本に達した。
アサヒ飲料が2023年12月のメディアインタビューで公開したデータによると、一部駅前店舗で2023年5月の売上が前年(2022年)11月を上回ったという。白湯需要が冬季に偏らなくなってきた傾向を示す事例だ。
「サユナー」とペットボトル白湯の市場背景
日常的に白湯を飲む習慣を持つ人を「サユナー」と呼ぶ言葉が広がりつつある。加糖飲料を避けて無味の温水を摂る生活スタイルを好む層が支持しているとされる。
アサヒ飲料が実施した「温活ドリンク」市場調査によると、自宅で白湯を作るよりもペットボトルで購入するほうが手軽という点が、ペットボトル白湯の支持理由のひとつに挙げられている。
ペットボトル白湯の原材料は「天然水」のみで、添加物を含まない。成分の透明性を重視する消費者にとっては、成分表が読みやすいシンプルな製品だ。
水の成分として見た「天然水 白湯」
白湯として販売される水は、成分的には通常のペットボトル天然水と同一だ。アサヒ おいしい水シリーズは、富士山系・六甲山系の天然水を使用している。MIZUNOMOデータベースで確認できる成分データは以下のとおり。
おいしい水 富士山(硬度30mg/L、pH8.0、超軟水、富士山深層地下水)
おいしい水 六甲(硬度40mg/L、pH7.0、超軟水、六甲山系地下水)
いずれも硬度30〜40mg/L前後の超軟水で、くせがなく飲みやすいのが特徴だ。白湯にする場合も素材の水の成分はそのまま引き継がれる。
清涼飲料水市場全体の動向
ペットボトル白湯の台頭は、清涼飲料水市場が価値軸で多様化している流れの一つでもある。全国清涼飲料連合会の統計によると、2025年の清涼飲料水の販売金額は前年比5.3%増の約4兆9,800億円と過去最高を更新し、PETボトルのシェアは80.1%に達している。
水カテゴリでも、日本ミネラルウォーター協会の統計によると、2025年の国内生産・輸入の合計は4.98百万キロリットルと6年ぶりの減少だった。価格改定の影響で購入本数が絞られた一方、金額面では単価上昇が押し上げたとみられる。
「温度管理」という新しい価値軸をペットボトル水に持ち込んだ白湯製品の電子レンジ対応リニューアルは、差別化が難しいとされる水カテゴリで注目される事例だ。
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監修・運営: 水野亮人(みずの りょうと)
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