「クールマイヨール」500ml、6月14日新発売——カルシウム530mg/L・硬度1612mg/Lのモンブラン超硬水を科学で読み解く

イタリア・モンブラン山麓に源泉を持つ超硬水「クールマイヨール(COURMAYEUR)」が、2026年6月14日(月)より500mlペットボトルで新発売されます。販売は大塚ベバレジ株式会社(希望小売価格195円、税別)。これまで1.5Lサイズのみだった同商品が、コンビニやスーパーで手に取りやすいサイズで登場します。
硬度1612mg/L、カルシウム530mg/L——これは南アルプスの天然水(硬度30mg/L)の54倍、エビアン(硬度304mg/L)の約5倍という数値です。「飲み続けると胃腸が動く」「体感できるほどのミネラル量」とユーザーが語るクールマイヨールが、なぜここまで硬くなるのか。その答えは2億5000万年前の地質学にあります。
クールマイヨールの産地:イタリア・アオスタ州クールマイヨール村
採水地はイタリア北西部、アオスタ州(Valle d'Aosta)のクールマイヨール村。ヨーロッパ最高峰モンブラン(4808m)の南麓に位置し、スキーリゾートとしても知られる美しい山岳地帯です。
大塚ベバレジが正規輸入するこの天然水は、山頂の万年雪や氷河が融けて地下へ浸透し、長い年月をかけて古代の地層を通過したもの。その工程で圧倒的なミネラルを蓄え、ボトルに封じられます。
今回の500ml新サイズ(195円・税別)は、これまで1.5Lでしか入手できなかったクールマイヨールを1本単位で手軽に試せる機会として注目されています。

三畳紀の地層が生む「硫酸塩型超硬水」の科学
クールマイヨールの圧倒的な硬度を生む秘密は、地下に広がる三畳紀(約2億5000万〜2億年前)の石灰岩・ドロマイト・石膏(蒸発岩)層にあります。
石膏(硫酸カルシウム:CaSO₄)は水に溶けやすく、地層中で水と接触することでカルシウムイオン(Ca²⁺)と硫酸イオン(SO₄²⁻)の両方が水中に放出されます。これがクールマイヨールの2つの大きな特徴——カルシウムの豊富さ(530mg/L)と硫酸塩の高さ(約1400mg/L)——を同時に説明します。
一般的な硬水はカルシウムと重炭酸塩(HCO₃⁻)が主体の「炭酸塩型硬水」ですが、クールマイヨールはカルシウムと硫酸塩が卓越した「硫酸塩型超硬水」という独特のカテゴリーに属します。コントレックスやエビアンも同じアルプス系硬水ですが、石膏層の厚さと通過時間の違いでクールマイヨールがさらに上回る硬度になっています。
国内で入手できる超硬水の成分比較
| 銘柄 | 硬度(mg/L) | カルシウム | マグネシウム | 硫酸塩 | pH |
|---|---|---|---|---|---|
| クールマイヨール | 1612 | 530 | 68 | 約1400 | 7.3 |
| コントレックス | 1468 | 468 | 74 | 約1200 | 7.3 |
| エビアン | 304 | 80 | 26 | 10 | 7.2 |
| ヴィッテル | 768 | 240 | 42 | 約400 | 7.6 |
| 南アルプスの天然水 | 30 | 9 | 1 | — | 7.1 |
※ 硫酸塩の値は各社公表値や地質資料に基づく概数です。硬度・カルシウム・マグネシウムは各メーカー公式の分析値。
カルシウム量はコントレックスを上回り、国内で流通する市販ミネラルウォーターの中でも高い部類に入ります。一方でナトリウムはわずか0.6mg/Lと低く、塩分の摂取量を気にする層にも選ばれています。
500ml1本でカルシウム推奨量の35〜41%を補える
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人女性(18〜74歳)のカルシウム推奨量は1日650mg、成人男性は750mgです。
500mlのクールマイヨールにはカルシウム265mgが含まれます。これは成人女性の推奨量の約41%、成人男性の推奨量の約35%に相当します。
日本人のカルシウム摂取量は慢性的に不足傾向にあることが国民健康・栄養調査で示されており、飲む水をクールマイヨールに替えるだけで食事以外からのカルシウム補給を大幅に底上げできる可能性があります。
また、硫酸塩(サルフェート)はマグネシウムとともにマグネシウムを含む作用があるとされており、硬水に挑戦したい方に選ばれることがあります。コントレックスが「高ミネラル硬水」と呼ばれるのも、この硫酸塩によるお腹への刺激が理由のひとつです。

飲み方と注意点
クールマイヨールのような超硬水は、飲み慣れていない方が急に大量に飲むとお腹が緩くなる場合があります。硫酸マグネシウムには浸透圧による下痢作用があるため、はじめは100〜200mlから試して体を慣らすのが安心です。
また、腎臓疾患や尿路結石(シュウ酸カルシウム型)の既往がある方は、高カルシウム水を継続的に飲む前に医師に相談することをおすすめします。
一方、料理への活用では「硬水で肉を煮ると余分なアクを取りやすい」という特性があり、煮込み料理のベースに使うシェフもいます。柔らかい食感を大切にする料理——ご飯を炊く、豆腐を作る、だしを取る——は日本の軟水が適しており、用途で使い分けるのも一つの楽しみ方です。
MIZUNOMOで超硬水を比較する
MIZUNOMOのデータベースでは、コントレックス・エビアン・ヴィッテルなど国内で入手しやすい硬水・超硬水の成分データを一覧で比較できます。硬度・カルシウム・マグネシウムのランキング表示や、実際にNONDA(飲んだ)記録を残したユーザーの評価も参照可能です。
6月14日の発売を機に、日常の水選びの選択肢にクールマイヨールを加えてみてはいかがでしょうか。硬度54倍の「アルプスの超硬水」が、いつもの水分補給をどう変えるかを体感してみてください。
参考情報
監修・運営: 水野亮人(みずの りょうと)
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